特色

 小論文に対応科目を絞って指導をします。受講生のレベルに合わせ、今後の大学入試で問われる「思考力」・「判断力」・「表現力」を養います。
 総合型選抜入試・学校推薦型選抜入試(志願理由書・小論文・面接)に対応しております。また、九州大学をはじめとした旧帝国大学などの後期試験小論文、および慶応義塾大学などのハイレベルな小論文の対策も万全です。なお、医学部に関しては国公立及び私立大いずれにも対応いたします。

小論文に特化した指導

1対1完全個別指導です。集団授業にはない細やかなレッスンが可能です。受講生ひとりひとりに合わせた課題の提示から面接対策まで、ワンストップでの指導をいたします。また、Zoomを使用した遠隔授業も可能ですので、遠方にお住いの方でも安心して受講することができます。

▼授業を担当するのは社会での実務経験のあるプロ講師です。そのため、総合型・学校推薦型選抜における志望理由書添削、そして面接対策でも、社会人としての視点を取り入れた手厚いサポートができます。面接対策では模擬面接も行います。

▼一度添削をするのは当然のこととして、リライトを実施し、よりよい文章へとブラッシュアップしていきます。また、授業中ではなく授業の前に事前に添削を行い、入念な準備をしたうえで指導にあたります。3回目に提出いただく答案と、最初の答案とを比較すれば、違いは歴然です。

▼「わからないこと」を持ち帰らせません。その回で学習した事項を完全に理解するまで議論する、ディスカッションを取り入れているからです。経験と知識のある講師とのディスカッションで、「考える力」まで養います。

▼既存の参考書に頼ることなく、独自教材を作成しご提供しております。独自教材は、小論文に合ったテーマについての知識をまとめております。それにより「知識がないから書けない」という状況がなくなります。

1年間小論ラボに通った生徒の答案の変化

受講開始直後に書いた答案

問題
2016年における日本の出生数は、 1899年に統計をとり始めて以来はじめて100万人を知
った回る水準となり、 少子化が進んでいることが報じられました。 少子化の原因については、親と
なる世代の人口が減少していることに加え、 晩婚化と夫婦二人の間の平均出生児数の低下など
が指摘されています。 その背景には様々な社会的要因があるとも言われており、 子ども・子育て
支援は、重要な政策課題ともなっています。
少子化についての問題点を整理したうえで、 あなたの考える対策案を 600字以内で述べなさ
い。
(’18 国際医療福祉大学医学部)
答案
 現在の日本が有する社会問題の一つである少子化は次のいくつかの社会的要因が背景にあ
ると考えられる。
 まず一つ目の社会的要因とは晩婚化と夫婦二人の間の平均出児数の低下である。また晩婚化
は男性の低所得や価値観の多様化などに影響を与えた近代化を原因とした社会的現象である。
この影響により結婚が遅くなりのちにリスクの高い高齢出産を恐れる人や出産を諦める人が増え
て少子化に繋がる。
 そして二つ目は子育てに対する負担感の増大である。 理想の子供数は実際の子供数よりも少
ない。理想子供数は1980年と現在を比較して減少する傾向にある。 その原因の一つとして教育
に費やす時間である。 私の両親は共働きでそれぞれ忙しくて、 私が小学生の頃はあまり家族で食
卓を囲んで晩御飯を食べた覚えがない。 最近は共働きをしている夫婦が増えている、なおかつ教
育に対する理想が高いため教育に費やす時間に対する不満が増えている。
 これらの重視すべき社会問題により少子化が現在の日本で進行しているわけだが対策案も存
在すると私は考える。 例えば2022年4月から日本では成人年齢が18歳に引き下げられたがこ
れは若者の自立を早期に認識させ、各自の人生プランを考える機会を与えている。 また今後若者
たちに晩産や晩婚が引き起こすデメリットの情報を提供していくべきである。 最後に時間の配分
について見直す必要があると私は考える。 仕事に掛かる時間とのバランスを取りつつ教育にかけ
る時間を増やし、時間的にも精神的にも子どもと向き合うことが健全な子育てに資するものだと
考えられる。

この答案では、問われている「少子化についての問題点」の整理が行われていません。
また、「自分自身の個人的な経験」を一般化しており、小論文とは言えません。
対案として挙げられているものが、医学部として適切なものとは言えません。
この答案では良好な評価を得ることは難しいでしょう。

1年間の受講後に書いた答案

問題
医学部に進学することは、 その時点ですでに将来の職業を選択していることにほかなりませ ん。医師国家試験に合格するのみならず、 患者さんの命を預かる一人前の医師になるためには、 今後どのような学び方をしていく必要があると考えますか。 1200字以内で述べてください。 (’15 旭川医科大学)

答案

 医師は人の命を預かる者として常に完璧な仕事をすることが求められている。 その仕事が不完 全では医師として患者に診療をすることも治療を行うこともできない。 そのため医学の知識や臨床の技術、患者に対する倫理観などが全て完璧な状態であることが一人前の医師になる者の根本的な条件だ。
 このような一人前の医師となるためには講義や教科書から基礎的な知識を習得し、それ以外から得られる臨床の技術や知識などを自主的に学ぶ姿勢が必要だと考えられる。また、自主的に 学ぶことは自身で問題と答えを発見することを促す。大学の講義などから自身が興味を持つことについて調べたり、 実際に現場へ行って目の当たりにすることは様々な発見を見いだし、医師に なったときに経験として役に立つこともありえる。
 確かに実際に医療現場に立つなどといった講義以外での場面で学ぶことは多い。しかしそのよ うな学びばかりでは医師として最低限必要とされる基礎的な知識や理論は得られない。医師が患者と向き合って治療や診断を行う際に教科書から得られる知識は基礎となるため、重要なものだ。そして医師国家試験はこの基礎知識をもっているかどうか問うためのものである。こうした基礎知識をもった者が自主的に医療に関する勉強会や講習会などに参加することで、 より深く微細に 追求することができる。 したがって大学で学ぶ知識や理論は医師としてのベースラインであり、こ れを主として臨床などに取り組むことが求められている。
 例えば患者団体と交流をして、治療を受けた患者がどのようなことに悩まされているのかを聞 くことができる。 教科書のみでは患者の存在の深さや彼らの意思を認識し、理解することは難しい。 しかし一人前の医師として患者の意思を理解することは非常に重要だ。大学で習得した知識をどのように使えば、 悩みを抱える患者にとって役立つのかということを考えるのは、医師になるものにとって欠如してはならないことである。
 また、こういった考え方は自主的な学習を行なっていく上で自然と身につくものである。つまり 自身の経験から問題をつくり、その答えを見つけるのも、改善していくのも自身である。このように自らが経験したことについて問題意識をもち、自身が持つ知識をフル活用して改善する姿勢を持つことは医師になってからも重要なことだ。
 医師は人の命を預かるものとして自分の選択が最適なものであるか常に考えることが求められている。そのような医師になるためには自主的に行動して問題を発見し、大学で培った知識と 技術を活用してそれを改善していく姿勢が必要だ。

この答案では、問いに正面から答えることができています
また、1200字という字数にもかかわらず、論理の破綻がありません
医師を志す者の答案としてふさわしいものになっています。
この答案であれば、合格点に近いと言えるでしょう。


 このように、1年程度のご受講により、答案は見違えるほどよいものになります