獨協医科大学小論文(2022年度2月12日実施分)模範解答例

模範解答例

問1

教養は、自ら身につけるという自発性にもとづく学びである。人間が生きるということは、最初は受動的に命を与えられることにすぎないが、命をつなぐためには選択をしていく。選択の存在こそが自由であることの根幹に位置している。人生には幸運も困難も存在するが、さまざまな困難を克服するための賢い選択をすることが人生を豊かにする。教養によって、私たちはよりよい選択をすることで身を守り、よりよい人生を実現できる。(198字)

問2

 本文にあるように、人生は選択の連続である。人生において賢い選択をすることは、よりよい人生を歩むことにつながる。賢い選択をするためには、困難な状況において発揮されるような教養が必要だ。私は、特に命に関わるような重大な場面で生かされる教養を身につけることが最も重要であると考える。自分自身の命に関わる場面でそのような教養を発揮するのはもちろんだが、医師として患者を治療する際にも教養は求められるはずだ。医師として従事する中で、すぐに対応しなければならないときや、医師としての選択が患者の生命を直接左右するときが存在する。そういったときに、自分の選択を支えるのが、日々培ってきた教養であるといえるだろう。教養はすぐに身につくものではないが、一度身につけば自分を支える根幹となる。その幹を判断の軸として行動すれば、患者にとってよりよい選択ができる。自分自身の選択を支える教養が他者の命をも救うと考える。(397字)