帝京大学医療技術・福岡医療技術学部推薦入試模範解答例

現代社会において、スマートフォンは利便性が高く、生活に欠かせないものとなっている。一方、急速に普及していることに伴い健康面への影響が問題視されていることも確かだ。

 まず、スマートフォンの長時間の使用は、視神経の疲労につながる。脳を異常な興奮状態へおとしいれ、睡眠障害や頭痛、めまいなどの症状をもたらす。また、スマホを扱う時間が長くなることによって、運動不足も引き起こされる。こういった事象は現代に特有のものと言える。また、スマートフォンは、誰もが扱えるものとなっているため、子どもも含めた幅広い世代が使用している。子どもたちは自立的にスマートフォンを使用することができず、自制することが難しい。そのため、スマートフォンで動画配信サービスにのめりこんだり、ゲームに熱中したりすることが多く見られる。この傾向は子どもたちのみならず大人においてもスマートフォンに依存する現象がある。その結果、スマートフォンに依存する人々が多数存在することにもつながっている。スマートフォンへの依存度が高まれば、昼夜逆転や過度に外出を控えることになり、日常生活に支障が出ることも考えられる。これは病的な状態である。

確かにスマートフォンは私たちにとって便利な面もある。しかしその反面、視力の低下や運動不足、また依存症をも引き起こしかねない。したがって、その使用には注意を要すると考える。